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オッサン度高めのクルマとブランド。その4

第2位 BMW3シリーズ(419万円〜)

  2012年の発売から5年が経過しましたが、およそ月に1000台程度のペースで増殖したF30系・BMW3シリーズです。単純計算では現行のスカイラインアテンザの2倍以上の台数が出回っている計算になります。確かに街中をぐるりと走れば1台くらいは必ず見かけます。まあほぼほぼドライバーはオッサンかオジーさんばかりです。さすがは輸入車ですね。老若男女問わずというわけにはいかないです。

 

  5年前のクルマですし、シャシーは先代のF90系から引き継いでいる『L7』を使っています。詳しくない人のために付け加えておくと、SUVのラインナップを増やしたいBMWが、2000年代の前半に『汎用』シャシーとして開発した代物です。この10年でBMWのモデルはどんどん増殖しましたが、セダン/ワゴン、ハッチバックSUV、スポーツまで1つのシャシーで担当しています。

 

  しかし市場がBMWに求めているのはトヨタ、ホンダの追従ではないと思うんですよ。そんな中途半端な仕事をしているから、このシャシーが全ラインナップの大半を占めるようになった2000年代後半に、ドイツ市場でアウディBMWを追い抜かす!!なんていうショッキングな『事件』も起こりました。

 

  2000年代といえば自動車業界再編が急速に進んだ時期であり、BMWは独自の経営を維持する方針を貫いたために、紆余曲折こそありましたが、傘下にはMINI、ロールスロイスを収める比較的小規模なグループにまとまりました。よって従来よりも安いコストでシャシーを設計して、リスクを回避するクルマ作りという戦略自体は納得できるものではありますが・・・。

 

  「独立を守って理想のクルマ作りを維持する!!」そんな健気なBMWに感動した日本のオッサン達が「3シリーズを守れ!!」と結集しちゃったのが、先代E90系の大ヒットでした。特にMスポなどは相当にヤンチャなセッティングでしたけど、文句も言わずに買う人が続出したとか(どーなっているんだ!?)。それでもみんな笑顔ですからいいじゃん。BMWの理想を受け入れた日本市場。そんな美談であってもいいのかも。

 

  E90系からF30系になっても、日本市場のサイズに合わせて車幅を先代よりもスマートに1800mmに抑えたBMWの心意気と、それをしっかりと汲んだ日本の3シリーズユーザー。この『相思相愛』の関係を構築&維持することは、全ての自動車メーカー&自動車好きが自動車社会・自動車文化を考える時に常に念頭におくべきものじゃないですか!!正直言って近年のモデルはどうもイマイチな印象が拭えないBMWですが、「1800mmの絆」が販売台数の落ち込みは防いでいるようです。

 

 

第1位 VWゴルフ(249万円〜)

 

  ちょっと前まで日本で一番売れている輸入車「だった」VWゴルフです。ゴルフを超えていったモデルはラインナップが多岐にわたるMINIなんですけども、ゴルフもMINIに負けないくらいラインナップが豊富ですが、ハッチバック以外はあんまり売れてないみたいです。ボデータイプは他にヴァリアント、オールトラック、トゥーランがあります。オッサンばっかりが買うからハッチバック!?

 

  ハッキリ言って若者はハッチバックに興味がない。そもそも何がいいのかさっぱりわからない。小さくて狭くてうるさいだけじゃん(安っぽい)・・・というイメージしかない。VWもそれを応援する評論家も、「ゴルフだけは違いますよ!!」「安っぽくないですよ!!」と声を大にして言いたいらしい。

 

  確かにVWゴルフが7世代に渡ってグローバルで人気を博している理由は、「安っぽい」というイメージを払拭するための戦いを世代を重ねつつも、正々堂々と続けているから。オッサン連中にはそういった「プロジェクトX」みたいな世界観がわかりやすくて好きなんだろうね。

 

  実際に現行のゴルフは安っぽいのか!?個人的な意見としては「許容範囲」ってところじゃないですか。自分のクルマにはしたくないけど、知人や家族が乗っている分には「いいクルマだね」とそこそこ正直に言ってあげられるレベル。現行のゴルフの決定的な弱点はドアの開閉音。もうこれだけで買う気が失せる。BMWメルセデスアウディなど今どきのドイツ車Cセグはどこもこんなもんだけどさ、マツダCX3なんかもっといい音する。Aクラス(A250)もゴルフも試乗してエンジンかける前にすでに「ないな・・・」とは思いました。

 

  実測でゴルフ&アウディA3は、アクセラ(現行)、インプレッサ(先代)、レクサスCT(現行)よりも静粛性が高いことが示されています。ドイツ車が日本車を静粛性で上回るってのは、「ありえない」ことではあります。実際に同じ実測テストでは、BMW320iがアテンザXDに負けるという屈辱的な格差が存在します。iがDに負けるってやべーだろ!!って思うんですけど、Dは50km/h超えたあたりから違和感はなくなりますし、BMWはタイヤが「アレ」ですから・・・。

 

現行の7代目ゴルフは、新興国向けの質の悪いエンジンを載せたため、世界各地が批判が噴出しました。勝負をかける北米市場では、ある程度はコストを度外視して、ベースモデルでも1.8Lターボを使っています。残念ながら日本では1.2Lターボがそのまま売られていて、これはカチンときますね。「日本市場をナメるな!!」ってわけですが、文句があるやつはGTIを買えばいいわけですし、1.2Lターボがいくら不始末だからといって、このVWゴルフが7世代に渡って築いた『闘争の歴史』は色あせるものではないです。

 

横置きエンジンFFのスモールカーであるゴルフが、縦置きFRを続けるメルセデスBMWのモデルと同等に追い越し車線を250km/hで駆け抜ける。いわゆる「アウトバーン民主化」ってことですが、これを達成したゴルフ&VWには、ホンダのようなスピリッツを感じます。

 

シビックtypeRが欧州市場で独自に進化し、生産地も欧州に置かれているのは、VWゴルフと同じ目的を追ったからですが、シビックtypeRやゴルフGTIのために、それぞれ基本性能を高めるべく、ボデー剛性、DCT、フラット感を実現するサスペンションを中心に開発が進みました。この栄光の歴史を踏まえるとゴルフ(とシビック)はやはりハッチバックを買うのが正しいのかな!?

 

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